ボーイズラブのすゝめ

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『僕のおまわりさん(2)』(にやま/竹書房バンブーコミックスmoment)感想【ネタばれあり】

僕のおまわりさん 2 (バンブーコミックス moment)

僕のおまわりさん 2 (バンブーコミックス moment)

 
にやま先生の『僕のおまわりさん(2)』の感想です。
両想いになってから季節は巡り、とうとう同棲生活を始めた誠治と晋。
前巻よりもさらにラブ度がアップ。
誠治の友人で『無邪気なわんこと猫かぶり』で主役を務めた赤坂×八木もたくさん登場し、晋×誠治を盛り立ててくれます。
kashiwamochi12345.hatenablog.com
 

『僕のおまわりさん(2)』(2019年4月30日発行)

あらすじ

晋の10年越しの片思いが実り、お付き合いを始めた誠治と晋。
季節は移り変わり、誠治の自宅で同棲生活を開始する。
長年思い続けた人を手に入れて、晋は幸せいっぱい。
しかし誠治は、色恋沙汰から長年離れていた自分では、晋を満足させられないのではないかと悩んでしまい……。
 

総評

大事件が起きるわけでも、捻った物語が展開するわけでもありませんが、晋×誠治が終始ラブラブで癒される一冊。
読者は深く考える必要はなく、二人のラブラブに浸っていればすべて良し。
エロもさらに充実していて、一話に付き1回はサービスシーンがあるという親切設計(?)。
 
とにかく晋ちゃんの性欲が凄い。
片想いしていた10年以上分を取り返しているような勢い。
一方、誠治は事後に干からびているのが……(笑)。
晋ちゃん、四十路の恋人にはもうちょっと手加減してあげないと(無理か)。
 
そんな誠治ですが、今回は晋への気持ちが以前よりも一層高まっているのを感じました。
今までは晋→誠治がクローズアップされてきた本作ですが、普段は飄々とした誠治が晋の事で悩んだり、晋に身も心も染め上げられてしまっている様は新鮮。
「晋ちゃん、長年の想いが報われて本当に良かったね!」としか言いようがない。
 
既に両親を亡くして天涯孤独な誠治と、幼少時に恵まれているとは言えない家庭生活を送ってきた晋。
同棲する事により、これから二人(+チコたん)で共に生きるという方向性を見つけていく。
その過程に、心がぽかぽかと温まりました。
 

僕のおまわりさん 第1話

嬉し恥ずかし同棲生活スタート。
晋の脳内がお花畑。
合鍵、「ただいま」の練習、風呂上がりでホカホカの恋人と、定番ネタだけれどツボを押さえてくる。
チコたんに「さん」付けしているのも可愛い。
田島家では彼女の方が先輩ですからね。
 
片や誠治は、珍しくお悩み中。
どう考えても杞憂なんですが……、オカン、上等じゃないですか。
元々晋は誠治の面倒見の良さに惹かれた部分も多大にあるし。
それでも不安になってしまうのは、誠治が晋を大切に思っている事の証ですが。
 
誠治が一緒にいてくれるだけで「奇跡」と思える晋が素敵。
その気持ちを、いつまでも忘れずにいてほしい。
誠治に対する、わがままにもならない、ささやかなリクエストも良い。
確かに誠治からのキスは今までありませんでしたね。
大体晋の方が我慢できなくてガンガン行ってしまうから。
 
ラブラブHの後の賢者タイム。
だが晋の頭の中は爛れまくり。
これ、賢者タイムとは少し違うような……。
「毎日イチャイチャし放題」って、毎日ヤる気!?
 
だがそうは問屋が卸さなかった。
一転、晋ちゃん試練の時。
これだけ燃え上がっているのに、誠治の大腸検査の為に半月のおあずけは確かにキツイ(笑)。
 

僕のおまわりさん 第2話

二人が自分達の関係を見つめ直す話。
赤坂×八木もナイスアシスト。
これから一緒に生活していくうえで、互いの意見をすり合わせていくのは大切。
ちょっとした行き違いも、放置しておくと致命傷になりかねないから。
どちらかが一方的に我慢するのは違う。
その事に、この二人らしく向き合います。
人間関係において普遍のテーマですが、必要以上にシリアスになり過ぎない、その匙加減がちょうど良い。
 
H解禁の幸せに浸り過ぎて、真顔(「前科何犯!?」という感じの凶悪面)になる晋。
大腸検査をした医師の鋭い指摘(ソコを使い込んでるかまでわかっちゃうのね)。
ネコのおっさん達の微妙な恋愛談義。
祝・初ドライと、今回も見どころがいっぱい。
誠治、すでに晋に身も心も染め上がられちゃってるんだなとニヤニヤが止まりませんでした。
 

僕のおまわりさん 第3話

一泊二日の温泉旅行へ行く二人。
赤坂×八木も参戦。
まず四人が宿泊する旅館の名前にクスッとなりました。
「菊門」って……、ボーイズラブ勢御用達しですか?
 
作中でも言われていますが、今回は賑やかな修学旅行といった趣き。
4人で一緒に新幹線の中で雑談したり、自然の中を散策したり、一緒に温泉に入ったり。
元気な年少組と比較して、バテバテの四十路ーズがオカシイ。
なんだかんだ言いつつも仲良しですよね、この二人。
八木が孤独だった誠治の事を気遣って、「…仲本くんが来てくれて良かった」としみじみ呟くのにも、二人の友情が感じられる。
面映いから、正面切ってそれを示す事はないだろうけれど。
 
あと客観的に見ると、晋ってかなりスパダリ要素を兼ね備えてるんだな。
ルックスも良いし爽やか。
仕事に向き合う姿勢も格好いいし。
誠治と二人きりの時は、あまりにガツガツしているので気づきにくかったですが。
あと晋・ゴ〇ラに続く二つ名・巨晋兵にも爆笑。
晋ちゃんの名前、汎用性(?)高すぎ。
 
そして、今回の旅行は晋の誕生日と重なった事もあり、夜はおじさん頑張りました。
精一杯の誘惑&フェラ&誕生日カードと見紛うゴムのコンボ。
晋にとっては最高のプレゼント。
ゴムの空き袋も、取っておく気満々なのが可愛い。
 
これは晋も張り切らざるを得ない。
おかげで誠治は大変な目に……。
翌朝の二人の落差。
夜に何ヤッてたか一目瞭然。
まったくそういう発想に至らない赤坂のピュアさが眩しいです。
 
ラストは再び新幹線で帰路につく二人。
両親を亡くした誠治と、幼い時に親の離婚を経験した晋。
そんな二人の「隣にいる人とこれから一緒に生きていく」という想いが感じられて、読者である私の心もほっこりとなりました。
 

僕のおまわりさん 第4話

風邪を引いてしまった事と、なんと店に空き巣が入った事が重なり、晋という「家族」がいてくれる幸福をあらためて噛みしめる誠治のお話。
大切なものを手に入れて、誠治は初めて今までの己の孤独を知ったんでしょうね。
 
病気の自分を気遣ってくれる言葉。
自分のために用意されたおにぎりとスープ。
惜しみなく降り注ぐ愛情。
温かいんだけれど、同時に胸を締め付けられる。
前回の八木ではありませんが、誠治の側に晋が来てくれて本当に良かった。
 
あと今回のMVPはチコたんと牧。
チコたん、番犬ならぬ番猫。
牧は「デキてるんだろう」と二人の事を揶揄いつつ、本当に付き合っていると知ったら無茶苦茶驚きそう。
 

僕のおまわりさん 第5話

二人の年越し。
晋の見た夢が斬新。
第2話以降、何気に晋から餅認定されている誠治。
というか、誠治のゆるキャラ化が著しいような……、気のせい?
誠治が餅の妖精でも躊躇なく愛せる晋の懐が深すぎ。
いや、むしろ誠治のぽよんぽよんな腹肉大好きですよね、晋は。
「幸せ太り」を諫めるでもなく、返って「俺といるのを幸せと思ってくれてる?」とハッピーになってしまうし……。
 
Hシーンは、その「幸せ太り」な誠治を風呂場&駅弁で頂いてしまうという……、晋ちゃん、飽くなき探究者。
体格差があるとはいえ、凄まじい怪力。
さすが晋・ゴ〇ラで巨晋兵。
足場の悪い風呂場で、個人的には萌えつつもヒヤヒヤしてしまったのは秘密です。
 
終盤では、急遽仕事に出なければいけなくなってしまった晋。
警察官、やはりハードな職業ですね。
でも最終的には、誠治が来てくれて、おまけにこれからの将来の約束を貰えて幸せ。
晋の最も欲しい言葉を易々とくれる誠治の笑顔。
このシーンの、あまりにも幸せ過ぎて、眉間に力を込めて泣きそうな眼をしている晋にもグッとくる。

 
年明けと共に口付ける二人。
これからも末永くお幸せに。
 

描き下ろし

第一巻描き下ろしと対になっている感じ。
前回は誠治がおまわりさんの制服を着用していたので、今回は晋の番。
制服姿の晋は凛々しくてカッコいい。
しかし、頭の中はいつも通り誠治くんとのスケベでいっぱい。
つーか、この回、ほぼ晋の妄想だったんかい!!(爆笑)
願望駄々洩れ。
前回は「別にコスプレが好きなわけじゃない」みたいな事を宣っていましたが、絶対大好きだよね。
晋の妄想上の誠治の台詞「制服だとイケない気分になるな」に、晋のコスプレ好きが凝縮しているような気がします。
最終的には、誠治となら何でもオーケーなんだろうけれど。