ボーイズラブのすゝめ

ボーイズラブ系のコミックス&小説の感想を中心に。

『抱かれたい男1位に脅されています。(2)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】

抱かれたい男1位に脅されています。 2 (ビーボーイコミックスDX)

抱かれたい男1位に脅されています。 2 (ビーボーイコミックスDX)

抱かれたい男1位に脅されています。 2 (ビーボーイデラックスコミックス)

抱かれたい男1位に脅されています。 2 (ビーボーイデラックスコミックス)

 
『抱かれたい男1位に脅されています。(2)』の感想です。
当初はいかにもなアンソロ系作品でしたが、脇役達も出揃い、物語が厚みを増してきた事を感じる2巻。
想いを深める高人と准太でしたが、今回初めて危機が訪れます。
二人は壁を乗り越えられるのか?
 

『抱かれたい男1位に脅されています。(2)』(2015年3月10日発売)

あらすじ

高人と准太が出演した映画「真昼の星」で、准太は見事に主演男優賞を勝ち取る。
仕事に恋に順風満帆の中、准太は高人へ同棲生活を申し込む。
そんなある日、舞台「紅葉鬼」に出演する事になった高人。
だが、主演を務める綾木千広は仕事に対して意欲がなく、おまけに枕営業の噂まである男だった。
生意気な綾木の鼻を明かすため、優れた演技力と豊富な経験で圧倒する高人だったが、逆に綾木に目をつけられてしまい……。
 

総評

掲載誌も変わり心機一転。
綾木や成宮君などの脇役陣も出揃い、二人の恋を彩ってくれる。
天使の羽根や1,000円など定番ネタはそのままに、コメディ面のバリエーションも増しました。
 
今回はとにかく准太の大魔王っぷりに慄然としました。
予兆は以前からあったが、准太のいつものワンコ系懐きぶりを見ていただけにあそこまで爆発するとは……。
当て馬を餌にしたお仕置きという名のラブラブHとは訳が違いますからね。
このシリーズの事なので、あまり深刻になりすぎないように抑制は効いているけれど、それでも准太の高人に対する執着は恐ろしい。
ましてや彼らは人気俳優同士であり、一歩間違えば身を滅ぼしかねないから。
しかし准太はもちろん、高人ももう戻れない所まで来ている。
今回のエピソードで一層強く結びついた二人ですが、これからも問題山積だ。
 

抱かれたい男1位に脅されています。 第4話

准太、主演男優賞獲得おめでとう。
高人に「取れ!」と言われて、あっさり取ってしまうのがさすが。
高人は名優・中多孝三郎に阻まれて助演男優賞には一歩及ばず。
この中多さんがなかなか食えないじいさんで良いキャラしている。
もっと出てきて、役者としての二人のカンフル剤になって欲しい。
なんだかんだ言いつつも、准太の賞獲得が嬉しい高人は、准太にケーキをお口あーんしてあげたりとサービス満点。
その後ベッドになだれ込むのはお約束。
というか、第4話目にしてやっとベッドでするんですね、この二人(読者の見えない場所ではしていただろうけれど)。
なんかいつもトイレとか、倉庫とか、イレギュラーな場所でやっているイメージしかなかった。
そして今回も、比較的ノーマルであっただろうHシーンはフェードアウトしてしまう不思議。
「ソファーは…よせよ、こんな日に」の高人の恥じらった顔が乙女。
 
そして一か月後。
「真昼の星」の仕事も一段落して平穏な日常を送りつつも、現場で准太と会えなくなってしまい一抹の寂しさを味わう高人。
そこへ准太が高人を攫いにやってくる。
しかしロマンチックな雰囲気皆無。
准太のフリスクガリガリが……(笑)。
しかも車で人気のない夜の工場地帯に連れ込まれる。
なんですか、以前はホラーでしたが、今度はサスペンスですか!?
そりゃあ、高人の顔も引きつるよ……。
結局、准太の方もこの一か月慣れない我慢を強いられてがっついちゃっただけなんですけどね……。
おいおい、いくらなんでもそんな場所で致してしまっていいのか、人気俳優ども(遠い目)。
普通のHシーンは削ってでも、カー〇ックスにページ数を割いている点に、桜日先生&編集部のこだわりを感じる。

まあ、ボーイズラブでそんな事言っても野暮だし、高人も可愛かったからOKですが。
 
終わった後、工場のまばゆい夜景を眺める二人。
ここは准太が心を落ち着かせるための秘密の場所だった。
一見不似合いだけれど、シリーズ読み進めていると、准太の心の中にある虚無と無機質な工場の明かりがマッチして感じられる。
あらためて同棲を申し込む准太でしたが、高人はすでにほだされているというか陥落寸前ですね。
おまけに色々外堀も埋められちゃってるし、天然策士、怖いわぁ……。
 

抱かれたい男1位に脅されています。 第5話

高人の高校時代の出演作品を見て「やっぱり高校生の高人さん、会ってみたいです」と呟く准太。
ハイ、お察しの通り、今回は制服着用のイメクラプレイですよ。
すっかり准太による高人のお迎えが公認になる中(マネージャー仕事しろ)、若手J系俳優・成宮涼が初登場。
高人の芸能人格付けチェックが入るが、人畜無害枠に振り分けれた可愛いわんこタイプ。
おまけに大分年齢は離れているものの、高人の高校の後輩。
名門校なんですね、へ~、高人もこの制服を着てたんだぁ……、ハッ!!
 
准太様がまたしてもろくでもない事を思いついてしまわれたぞ……!!
 
准太の羽根、天使のじゃなくて堕天使のなんじゃ……と思い始めた今日この頃。
ここからはいつもの如く、准太が大天使オーラを発揮してやりたい放題劇場。
制服までは想定外でしたが、まさか教室のセットまでレンタルするとは思いませんでした。
疑似先生×生徒、さすが俳優同士なだけあって役になり切るのはお得意だ。
なんだかんだ言って、高人もノリノリ。
でもランドセルプレイはやめておけ、なんだか犯罪臭しかしないから(いまさら?)。
一番可哀想なのは、こんなプレイに制服を使われちゃった成宮君。
今度は体操着プレイか……、という准太と読者の期待を膨らまさせつつ次回へ続く。
 

抱かれたい男1位に脅されています。 第6話

舞台「紅葉鬼」に出演が決まった高人。
しかし主演が身を入れず苛々。
准太の「誰ですか?」の曇りなき眼が残酷(笑)。
この子、おそらく高人しか見えていないから。
同棲はいまだにならずも、准太が自宅のカギを渡して、二人はラブラブハッピームード(しかし、これは嵐の前の静けさなのですが)。
 
「紅葉鬼」の練習当日。
演出家の北野にそれとなく准太を推す高人。
准太本人を前にしたら絶対言わないだろうけれど、やはり俳優として彼を買っているんだなとほっこり。
そこへやっと姿を現した綾木千広。
見るからにチャラ男で枕営業も事実のようですね。
早速高人様の格付けチェックですが「中の上」……、こちらも准太に負けず劣らず辛口。
舞台を舐めていた綾木の天狗の鼻を、演技力と経験値の圧倒的な差でへし折る。
その後もガンガン燃料投下し、綾木もプライドだけは高いから、そこで乗せられてしまう。
相手をただ叩きのめすのではなく、舞台が少しでも良くなるように主役を転がしていくのが、高人はさすが芸歴長いだけありますね。
この人、あらためて助演にとても向いていると感じる。
そんな高人ですが、プライベートでは極めて無防備。
よくこんなんで芸能界を無事生き抜いてこれたなと。
仕事時のクールさと日常の可愛さのギャップに惹かれる人間はごまんといるのに。
もちろん、綾木も例外ではなく、飲み会でベロベロになった高人はホテルへお持ち帰りされてしまう(准太の時といい、高人はもう禁酒した方が良い)。
その頃、地方ロケに行った准太は高人のいない寂しさを、フリスクガリガリで紛らわせていた。
外で吹き荒れる嵐の如く、波乱の予感。
 

抱かれたい男1位に脅されています。 第7話

前回から引き続き、綾木にホテルへ連れ込まれた高人。
首筋にキスマークをつけられてしまい……。
そこへ高人のスマホに准太から連絡が入る。
代わりに出た綾木が「西條さんなら、今俺の横で寝てるけど?」など、准太を煽りまくり。
畢竟、准太は大天使から大魔王にジョブチェンジ。
綾木さん、やめてくれませんかね、この時点で准太の人となりを知らないとはいえ、世界を滅ぼす気ですか!?
しかしスマホをミシ……ッは序曲に過ぎなかった。
 
そんな事があったとは露知らず、目を覚ました高人は恐慌状態に陥り、条件反射でタクシーに飛び乗って帰宅する。
高人のスマホの着信履歴が准太で埋め尽くされているのに背筋が凍る。
なんでこのシリーズ、基本的にはラブコメなのに、たまに(?)すごいホラー要素ぶっこんでくるの?
高人はなんとか取り繕おうとするが、すべてバレてしまっているからなぁ。
この回が始まって以来、准太の目が読者からは一切見えない事に准太の尋常ではない怒りが込められていて恐怖を感じる。
嫉妬に駆られてスタジオを訪れた准太(ここの足音にも肝が冷える)。
偶然、高人と一緒にいたのが綾木だと知ってしまい……。
 

お前、昨夜の奴か

 
ひぃぃいぃ、お巡りさん、ここに殺し屋がいます!!!(ガクブル)
准太、マジアサシンの目をしてました。
出る作品間違ってるんじゃないかと思うくらい。
准太の目が今回初めて描かれる演出が効いている。
高人が現れなければ、綾木は手加減なくズタボロにされていたでしょうね。
ここで綾木は人気俳優同士の恋仲に気付く。
 

…誰だよ、あんなん天使とか言い出した奴は…

 
ホントにね。
 
ここからは二人のHシーンなのですが、当然の事ながらいつもとは全く違う雰囲気。
高人がどれだけ魅力的な存在なのか、本人に知らしめようとする准太ですが、如何せん高人が鈍いからなぁ。
これからも准太は苦労しそう。 
視線の冷たい准太に、高人は自分はもう嫌われてしまったのではないかと怖れを抱く。
 

このベッドから降りたら…俺はもう追いません

 
あの高人にベタぼれの准太がここまで言うんだから相当ですね。
責めるような言動でどんどん高人を追い込んでいく准太。
 
翌朝。
一晩中、高人はベッドから逃げなかったけれど、准太は部屋から姿を消していた。
高人の憔悴は続く。
 

抱かれたい男1位に脅されています。 第8話

なんか綾木のマネージャーのマルさんってゆるキャラっぽいですね……、なんて現実逃避している場合ではない。
 

少しだけ付き合ってくれないかな

 
綾木を脅かす大魔王再降臨(ゴゴゴゴゴ)。
それでも准太を揺さぶろうとする綾木、いい加減学習して!!
まあ、「西條さんを譲って」というのはあながち冗談でもなさそうですけれどね。
高人、本当に罪な人。
准太も綾木の枕営業の話を持ち出すものの、綾木もふてぶてしいから話は物別れ(これが伏線だとは思いませんでしたが)。
また准太がヒットマンの目をしていますが、朝からずっと綾木について調べてたのかと想像するとさらにゾクゾクする。
 
准太がバーを出た後、彼のスマホへ高人からメールが入る。
第6話でもらった准太の部屋のキーを、はじめて使う高人が切ない。
准太に嫌われたと思い、キーを返しに来たんだけれど、自分の気持ちに素直になれない。
ここのキーを挟んだ二人のせめぎ合いが良い。
キーを取り上げられそうになって、やっと本音を吐露できた高人を、准太が優しく抱きしめる。
 

高人さん、この先誰が高人さんの事を好きになっても、誰を高人さんが好きになっても、俺は誰にも高人さんを渡しません。
ほんと…怖いですよね、俺。

 
自分でも制御できない執着に気付いているんですね、准太。
彼からこんな弱気な発言がこぼれたのは初めてなんじゃないかな?
それでも高人を試さずにはいられなかったのは、本当に彼の事が好きだから。
 
ここからのHシーンはもちろん甘々でした。
第7話があまりにも痛かったので、対比するとさらに甘さが引き立つ。
オノマトペも今までで一番激しかった。
いちいち高人が無頓着に煽るものだから、准太も止められない止まらない。
今度はもちろん、准太が高人の隣にずっといてくれて幸せ。
高人もその場の勢いで眠る准太に「チュン太、一緒に住むか…?」と呟きますが、やっぱり言質を取られてた。
やっと天然天使が戻ってきて、読者としても一安心ですが。
 
翌朝、高人は綾木のもとへ文句をつけにいく。
二人の愛は深まったけれど、かなり振り回されましたからね。
それはそうと高人が准太にある事ない事吹き込まれていて、ちょっと綾木が気の毒になりましたが、まあ自業自得。
それでも高人に迫っていく綾木の図太さはあっぱれというか、彼も大概芸能人むき。
何気に高人に対する本気度がアップしていますが、そこで成宮君登場。
そして准太はやはり色々な意味で一枚上手だった。
バーでの会話、全部録音してたんかい!!
抜け目ない天然策士の真骨頂。
ライバルの潰し方がえげつない。
くり天ちゃん、ゆるキラで可愛いけれど、大人の玩具にしか見えないのは私の目が腐っているからでしょうか?
 

高人さん、お疲れ様です!!
そろそろ邪魔者はいなくなりましたか?

 
さらにストーカーぶりに磨きがかかっていますが、とにかくめでたしめでたし。
ラストでは二人の間に次なる波風が立ちそうなのが暗示されますが、はてさて……。
 
おまけは准太の部屋のキーを使う事に、あらためて照れる高人。
それを盗撮する准太。
感覚がマヒして、准太の言動に異常性を感じなくなりつつある自分が怖い。
 

ネトラレトライアングル 第2話

正直、第二話があるとは思いませんでした(笑)。
相変わらず、後輩二人に振り回される生徒会長・星悟。
 

はじめてが3P…。
しかも童貞卒業じゃなく処女損失…。

 
お、おう、……ドンマイ(肩ポン)。
しかし星悟の学習能力の欠如もアレですが、どっちのチ〇コが良いかってテーマの超絶くだらなさがこの作品らしい。
結局、二輪挿しだし。
優也はおろか、雪生まで本気にさせかける星悟、マジ魔性(本人不本意)。