ボーイズラブのすゝめ

ボーイズラブ系のコミックス&小説の感想を中心に。

『炎の蜃気楼22 魁の蠱』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼22 魁の蠱』の感想です。 引き続き赤鯨衆に身を寄せる高耶は、内部の複雑な人間関係はおろか、距離を置いたはずの《闇戦国》の渦に巻き込まれていく。 一方、ひょんな事から出会った葛城一蔵と行動を共にしていた直江は、高耶に結び付く手がかり…

『ギヴン(4)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】

『ギヴン(4)』の感想です。 年少組二人がゆっくり互いへの想いを育む中、年長組が大変な事になってます。 真冬の「ちゃんと確かめないと、だ、だめに、なるから」はけだし至言。 秋彦の暴走、春樹の報われない献身に痛みを感じつつも、ページをめくる手が…

『炎の蜃気楼21 裂命の星』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼21 裂命の星』の感想です。 物語は第三部へ突入。 舞台は密教界の巨人・空海に縁のある四国へ。 新たなる登場人物満載。 そしてある事がきっかけで謎の組織《赤鯨衆》に身を置く事になった高耶。 シリーズは大転換点を迎えます。

『ギヴン(3)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】

『ギヴン(3)』の感想です。 真冬の過去に一応の決着がつき、バンドとしても新たな一歩を踏み出す4人。 また惹かれ合う立夏と真冬は、はれて交際を開始するが……。 バンド活動は順調なものの、人間関係については波乱の予感です。

『炎の蜃気楼20 十字架を抱いて眠れ』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼20 十字架を抱いて眠れ』の感想です。 霧の山荘でとうとう高耶と直江は向かい合う。 別離も、確執も、愛憎も越えて、二人は身も心も結ばれる。 ところが、二人の前にはさらなる試練が立ちはだかっていた。 読者は静かに見守るしかできない。

『ギヴン(2)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】

『ギヴン(2)』の感想です。 とうとう読者の前に明かされる真冬の過去。 真冬を苛み続ける後悔と悲哀。 真冬と立夏は葛藤を乗り越えられるのか?

『ギヴン(1)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】

『ギヴン(1)』の感想です。 2019年7月からフジテレビ”ノイタミナ”他でアニメ化。 ノイタミナ枠では初のBL作品。 ある学生バンドを中心とした青春ストーリー。 名作・良作の多いノイタミナ枠なのでかなり期待しています。

『きのう何食べた?(15)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(15)』の感想です。 ケンジの店長業、ヒロちゃんのベトナム生活、田渕君と千波さんの交際など、前巻でまかれたエピソードの種が順調に育っています。 あとシロさんのご両親の老人ホーム入りも、第一巻から読んできた読者としてはなん…

『炎の蜃気楼 群青』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼 群青』の感想です。 『覇者の魔鏡』に登場した景虎の生家・北条氏を描いた「群青」。 『硝子の子守歌』、『琥珀の流星群』の二冊にまたがる《仙台編》の後日談「七月生まれのシリウス」。 二作を収録した番外編。

『きのう何食べた?(14)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(14)』の感想です。 今回、美容室の店長・ヒロちゃんと玲子さん夫妻の話がいよいよ決着。 ホラーだホラーだと言いつつもなんだかんだで楽しんでいたから、この先この二人のエピソードが見られなくなるとしたら残念。 ケンジはとんだ巻…

『炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編)』の感想です。 5冊にまたがった『火輪の王国』もいよいよ完結。 鬼八の首を中心にして、すべてが阿蘇に結集していく。 高耶は鬼八の厄災を止める事ができるのか?

『きのう何食べた?(13)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(13)』の感想です。 この巻で記念すべき100話目を迎えていますがまったりムードは変わらず。 これからも、それを貫いてほしい。 しかし、#103を読んでいると、とうとうシロさんも孫がいてもおかしくない年に突入してしまったんだ…

『炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)』の感想です。 熊本市内で繰り広げられる大乱戦。 上杉の大将を降ろされ、失意の高耶はどう動くのか? そして、ついに掘り起こされた《黄金蛇頭》は、九州にどのような厄災を招くのか?

『きのう何食べた?(12)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(12)』の感想です。 今回もまったりしつつも、新メンバーの加入など、さらに世界観の広がりが感じられました。 ジルベールの家出の回には少しドキッとしましたけれどね。 こういうのがあるから、よしなが作品は油断できない。

『炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)』の感想です。 高耶を救出する途中、とうとう相見えた直江と小太郎。 高耶の傍らを巡り、二人の《直江》が死闘を繰り広げる。 一方、熊本には九州の武将が揃い踏みしたばかりではなく、《闇戦国》の大物達が続々と集結し…

『きのう何食べた?(11)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(11)』の感想です。 今回はいつもの通り緩い雰囲気の中にも、シロさん二度目のカミングアウトや、美容室の店長・ヒロちゃんの話など、こちらの胃と心臓がキューっとなる場面がありました。 やはり単なるほのぼの作品とは一味違うなと。

『炎の蜃気楼16 火輪の王国(中編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼16 火輪の王国(中編)』の感想です。 物語の舞台は熊本市内、そして阿蘇へ。 《黄金蛇頭》、そして九州の覇権をめぐる争いは、いよいよ白熱化。 重傷を負い鳥人に攫われた高耶を救出するため、開崎と小太郎、因縁の二人は阿蘇山に向かう。

『きのう何食べた?(10)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(10)』の感想です。 連載が長くなり10巻ともなると、シロさん&ケンジだけではなく脇を固めるレギュラー陣もそれぞれ岐路に立たされているのをヒシヒシと感じる巻。

『炎の蜃気楼 Exaudi nos アウディ・ノス』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼 Exaudi nos アウディ・ノス』の感想です。 松本で今生の景虎と再会する数年前の直江を描いた「Exaudi nos ――永劫を背負える愛」。 無念を残して天に昇った競走馬と騎手の願いを叶えるため、高耶達が尽力する「GOLD WINNER ――秋の陽に消えた天馬…

『きのう何食べた?(9)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(9)』の感想です。 この巻ではとうとうシロさんが50歳の誕生日を迎えました。 生まれてから半世紀。 ちなみに連載開始から7年。 本当におめでとうございます。 なんだかんだ言って、シロさんは周囲の人々に愛されていると思いますよ(…

『炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)』の感想です。 今回の舞台は熊本。 とうとう本州を飛び出して九州に上陸。 土俗的な儀式や謎の新興宗教、また生徒会が強権を振るう奇異な高校、それに九州の武将達が入り乱れて、ダイナミックな物語が展開されます。

『きのう何食べた?(8)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(8)』の感想です。 今回はシロさん&ケンジが住んでいる街を飛び出して、京都へお出かけするエピソードが新鮮。 あと#64も、ケンジの人生の中でも大事件ですが、いつもながら緩やかに進んでいく。 むしろ、ケンジがシロさん関連以外…

『炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)』の感想です。 舞台の中心は、前巻に引き続き江の島。 捕らえられてしまった高耶。 里見の野望は成就し、黄泉への扉は開かれてしまうのか? そして、高耶の心の琴線に触れる謎の男・開崎誠の出現。 上杉第五の男・色部…

『きのう何食べた?(7)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(7)』の感想です。 今回は、ケンジがはじめて筧家でお正月を迎えたエピソードが印象的。 イイ感じでまとまりましたが、シロさんのご両親の事だから、これからももの凄い爆弾を投げてきそうな予感。

『炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)』の感想です。 本作から第二部がスタート。 イラストも東城和実先生から浜田翔子先生へバトンタッチ。 舞台は主に神奈川県の江の島。 直江を失った高耶は、どのような道を歩んでいくのか? そして《闇戦国》の勢力図は…

『きのう何食べた?(6)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(6)』の感想です。 この巻では前巻に引き続き、小日向さん&ジルベールが活躍しています。 そして、以前登場した人物達やエピソードのその後が描かれているのも、シリーズファンとしては嬉しい限り。

『炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)』の感想です。 物語の舞台は山口県萩市から、瀬戸内全域に渡り、やがて厳島神社へと収束していきます。 表紙からして正視するのを躊躇ってしまいますが、読者もここは踏ん張って、第一部最終巻を見届けましょう。

『きのう何食べた?(5)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(5)』の感想です。 今回の出色は小日向さん&ジルベールのカップル。 彼らの生活をスピンオフで見てみたいくらい濃い&興味深い。 馴れ初めなども気になります。

『炎の蜃気楼11 わだつみの楊貴妃(中編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】

『炎の蜃気楼11 わだつみの楊貴妃(中編)』の感想です。 舞台は前回に引き続き広島、そして山口県萩市へ……。 織田信長の躍動、織田対反織田の宝珠争奪戦など激動の巻ですが、なんと言っても、ラストにすべてを持ってかれます。 激震の走る展開の多いシリー…

『きのう何食べた?(4)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想【ネタバレあり】

『きのう何食べた?(4)』の感想です。 時に笑い、時に唸らされる素敵なお話と、滅茶苦茶使えるレシピがいっぱいな一冊。 献立の栄養バランスの良さ、そして材料も一般的なもの(しかも旬の食材)が多く、メニューに困った時にも大助かり。