炎の蜃気楼
『炎の蜃気楼 ー断章ー 砂漠殉教』の感想です。 己の体内の毒が愛する者を傷つけるのを愁い、二人っきりの牢獄である霧の山荘から消えた高耶。 そんな彼を捜し求める直江の姿を描いた「砂漠殉教」。 古城高校の卒業式当日、高耶との友情について葛藤する譲を…
『炎の蜃気楼22 魁の蠱』の感想です。 引き続き赤鯨衆に身を寄せる高耶は、内部の複雑な人間関係はおろか、距離を置いたはずの《闇戦国》の渦に巻き込まれていく。 一方、ひょんな事から出会った葛城一蔵と行動を共にしていた直江は、高耶に結び付く手がかり…
『炎の蜃気楼21 裂命の星』の感想です。 物語は第三部へ突入。 舞台は密教界の巨人・空海に縁のある四国へ。 新たなる登場人物満載。 そしてある事がきっかけで謎の組織《赤鯨衆》に身を置く事になった高耶。 シリーズは大転換点を迎えます。
『炎の蜃気楼20 十字架を抱いて眠れ』の感想です。 霧の山荘でとうとう高耶と直江は向かい合う。 別離も、確執も、愛憎も越えて、二人は身も心も結ばれる。 ところが、二人の前にはさらなる試練が立ちはだかっていた。 読者は静かに見守るしかできない。
『炎の蜃気楼 群青』の感想です。 『覇者の魔鏡』に登場した景虎の生家・北条氏を描いた「群青」。 『硝子の子守歌』、『琥珀の流星群』の二冊にまたがる《仙台編》の後日談「七月生まれのシリウス」。 二作を収録した番外編。
『炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編)』の感想です。 5冊にまたがった『火輪の王国』もいよいよ完結。 鬼八の首を中心にして、すべてが阿蘇に結集していく。 高耶は鬼八の厄災を止める事ができるのか?
『炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)』の感想です。 熊本市内で繰り広げられる大乱戦。 上杉の大将を降ろされ、失意の高耶はどう動くのか? そして、ついに掘り起こされた《黄金蛇頭》は、九州にどのような厄災を招くのか?
『炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)』の感想です。 高耶を救出する途中、とうとう相見えた直江と小太郎。 高耶の傍らを巡り、二人の《直江》が死闘を繰り広げる。 一方、熊本には九州の武将が揃い踏みしたばかりではなく、《闇戦国》の大物達が続々と集結し…
『炎の蜃気楼16 火輪の王国(中編)』の感想です。 物語の舞台は熊本市内、そして阿蘇へ。 《黄金蛇頭》、そして九州の覇権をめぐる争いは、いよいよ白熱化。 重傷を負い鳥人に攫われた高耶を救出するため、開崎と小太郎、因縁の二人は阿蘇山に向かう。
『炎の蜃気楼 Exaudi nos アウディ・ノス』の感想です。 松本で今生の景虎と再会する数年前の直江を描いた「Exaudi nos ――永劫を背負える愛」。 無念を残して天に昇った競走馬と騎手の願いを叶えるため、高耶達が尽力する「GOLD WINNER ――秋の陽に消えた天馬…
『炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)』の感想です。 今回の舞台は熊本。 とうとう本州を飛び出して九州に上陸。 土俗的な儀式や謎の新興宗教、また生徒会が強権を振るう奇異な高校、それに九州の武将達が入り乱れて、ダイナミックな物語が展開されます。
『炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)』の感想です。 舞台の中心は、前巻に引き続き江の島。 捕らえられてしまった高耶。 里見の野望は成就し、黄泉への扉は開かれてしまうのか? そして、高耶の心の琴線に触れる謎の男・開崎誠の出現。 上杉第五の男・色部…
『炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)』の感想です。 本作から第二部がスタート。 イラストも東城和実先生から浜田翔子先生へバトンタッチ。 舞台は主に神奈川県の江の島。 直江を失った高耶は、どのような道を歩んでいくのか? そして《闇戦国》の勢力図は…
『炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)』の感想です。 物語の舞台は山口県萩市から、瀬戸内全域に渡り、やがて厳島神社へと収束していきます。 表紙からして正視するのを躊躇ってしまいますが、読者もここは踏ん張って、第一部最終巻を見届けましょう。
『炎の蜃気楼11 わだつみの楊貴妃(中編)』の感想です。 舞台は前回に引き続き広島、そして山口県萩市へ……。 織田信長の躍動、織田対反織田の宝珠争奪戦など激動の巻ですが、なんと言っても、ラストにすべてを持ってかれます。 激震の走る展開の多いシリー…
『炎の蜃気楼10 わだつみの楊貴妃(前編)』の感想です。 第一部の最終話でありショッキングが展開が目白押しなので、読者も心して読まないと。 様々な陣営が入り乱れ、瀬戸内海全域に渡るスケールの大きな話ですが、前編はとりあえず発端編という感じ。 主…
『炎の蜃気楼9 みなぎわの反逆者』の感想です。 今回の舞台は京都。 以前から作中でも語られていましたが、晴家が200年間待ち続けている恋人について詳しく明かされます。 また、不協和音がいよいよ深刻度を増していく高耶と直江の関係。 夜叉衆にとっての強…
『炎の蜃気楼8 覇者の魔鏡(後編)』の感想です。 舞台は前巻から引き続き、日光、箱根。 龍神として現れた北条氏康から、高耶の躰を助けるか否かの選択を迫られ、直江が選んだ道は? そして、日光では東照宮周辺を舞台にして、上杉夜叉衆と北条氏の全面戦争…
今回の舞台は箱根と日光。 前巻『覇者の魔鏡(前編)』で、北条氏照により《つつが(ケモノヘンに恙)鏡》に捕らえられてしまった高耶。 彼が鏡を通して送ってきたメッセージに従い、直江は北条の屋敷がある芦ノ湖へと駆けつけます。 そこで直江が見たのは、…
『炎の蜃気楼6 覇者の魔鏡(前編)』の感想です。 舞台は東京、日光、箱根など。 関東平野を跨いだ、大変スケールの大きなお話になっています。 前巻『炎の蜃気楼 ー断章ー 最愛のあなたへ』で、元の互いを傷つけあうような関係に戻ってしまった二人。 高耶…
『炎の蜃気楼 ー断章ー 最愛のあなたへ』の感想です。 本書には「最愛のあなたへ ――My Only Dictator――」と「凍てついた翼」、二つの作品が収録されています。 「最愛のあなたへ ――My Only Dictator――」は、ナンバリングされていませんが本編の続きのお話。 …
『炎の蜃気楼5 まほろばの龍神』の感想です。 今回の舞台は古の都・奈良。 織田 vs 反織田勢力の戦いがいよいよ本格化、また直江の懊悩が深まりつつも、夜叉衆三人のコンビネーションが光る痛快な物語でした。 次の巻で高耶と直江の関係が激変してしまうので…
『炎の蜃気楼4 琥珀の流星群』の感想です。 前巻『硝子の子守歌』の衝撃のラストが契機となり、覚醒が急速に進む高耶。 景虎として目覚めつつある高耶の姿に、直江は何を思うのか? 二人の動向から目が離せません。 また、仙台の一般人達をも巻き込んだ最上…
『炎の蜃気楼3 硝子の子守歌』の感想です。 第一巻、第二巻の舞台だった松本を離れ、高耶は一路、杜の都・仙台へ。 この巻から、上杉夜叉衆による怨霊退治の全国行脚が本格的に始まります。
『炎の蜃気楼2 緋の残影』の感想です。 シリーズ二作目という事で、主要人物が大分出揃ってきました。 さらに景虎達の宿敵・織田軍が登場し、物語はヒートアップしていきます。
コバルト文庫の人気作でボーイズラブの金字塔でもある『炎の蜃気楼』第一巻の感想です。 男性同士の恋愛、戦国時代、愛憎劇、サイキックアクションなどにピンっときた方におススメ!